中国と韓国、オーストラリア政府が締結した自由貿易協定(FTA)の発効にともない、12月20日から原産地証明書の発行が開始する見通し。広東省出入国検験検疫局からの情報によると、中国企業は20日から、各地の出入国検験検疫局や貿易促進委員会に対し、中韓、中豪FTAに基づいた原産地証明書を申請できる。原産地証明書が添付されている輸出貨物は、韓国、またはオーストラリアで優遇関税が適用される。
中韓、中豪政府は9日、それぞれ北京とシドニーで外交文書を交換し、FTAが20日から発効することを確認。発効日と16年1月1日の2回にわかり関税の引き下げが実施される。
統計によると、14年の広東省とオーストラリアの貿易額は132億7000万米ドルに上り、うち広東省からの輸出額は69億6200万米ドル。中豪FTAの署名・発効にともない、双方の協力分野が一層拡大し、協力のレベルも向上する。広東の企業に新たな発展の契機が訪れ、双方の互恵関係の新たな局面が拓かれる。