米国のボストン・コンサルティング・グループ(BCG)とアリババグループ傘下の阿里研究院は21日に発表したリポートで、中国の個人消費規模が2020年までに6兆5000万米ドルに達するとの予測を示した。中国の経済成長は鈍化しているものの、消費市場は引き続き世界トップレベルのスピードで拡大するとみている。
中国で消費の構造転換を後押しする3つの力があるとリポートは指摘。◇富裕層消費者、◇若年層消費者、◇ネット通販--を挙げている。
リポートのタイトルは『中国消費傾向リポート--3つの新たな力が消費新経済をけん引』。阿里研究院が持つ膨大な消費データとビッグデータの分析力を生かし、中国の消費市場を緻密に解析。これを基に、中国の個人消費は年間9%前後の伸び率で拡大すると予測。向こう5年間で消費が約2兆3000億米ドル増え、足元のドイツ、または英国の消費市場の1.3倍に相当する規模だ。