中国社会で高齢化が進むなか、日本企業は積極的に中国市場向けの製品・サービスへの投資を拡大している。
日本経済新聞電子版が報じたところによると、日本介護最大手のニチイ学館は十数社の中国企業を買収する。早ければ16年度にも訪問介護サービスを中国全土で始める計画。一方、医薬品大手のエーザイは認知症薬の販売拡大に注力。一足先に高齢者社会に突入した日本での経験を生かし、日本企業は中国市場に潜む巨大な商機を掴もうとしている。
中国国家衛生・計画生育委員会の統計によれば、中国で現在、60才以上の人口は約2億1200万人に上り、総人口の15.5%を占める。2010~15年の5年間で、高齢者は年間860万人のペースで増加。今後も増加傾向が続く見通しだ。
こうしたなか、ニチイ学館は中国で家事代行企業の買収を進めている。中国全土で介護サービスを提供する計画。足元で6社の買収が完了しており、さらに10社を買収する予定という。