花王は向こう2~3年にわたり、乳幼児向け紙おむつなどの増産に最大で900億円を投じる計画だ。中国市場の需要や、訪日する中国人観光客による「爆買い」の需要を満たすため、国内外の6カ所の工場で紙おむつや生理用品の生産能力を引き上げる。日本の山形県と栃木県に工場を新設し、17年以降で順次稼働する見込み。中国の合肥市と上海市にある工場も増産する。
花王は足元で毎年800億円前後の投資を計画しており、うち増産への投資が最大300億円。肌に優しい日本製の紙おむつは中国人消費者のなかで高い人気を持つ。訪日中国人消費者の「爆買い」で日本国内では品薄の状況が続いている。
このほか、大王製紙も今年から中国で大人向け紙おむつの販売を始めている。早ければ16年にも江蘇省にある工場で乳幼児向け紙おむつの生産能力を増強する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月28日