(一)中国は世界市場でシェアを高めている。中国の昨年の輸出は減少したが、依然として世界各国の輸入を見劣りさせている。これは中国の世界市場におけるシェアが向上を続けていることを意味する。また中国の競争力が不足しているのではなく、世界の需要が疲弊していることを示している。世界の需要が2016年に拡大すれば、中国は利益を手にすることになる。
(二)中国はパソコンの輸出を拡大し、衣料品の輸出を縮小している。中国は衣料品の輸出を減らし、ハイテク製品の輸出を増やしている。綿花などの大口商品にとって、これは良い傾向ではないかもしれないが、中国経済全体にとっては朗報だ。低付加価値の衣料品や関連商品の販売は、昨年6.4%減となった。
(三)中国は高付加価値の輸出に転じている。輸出額はまだ小規模だが、科学技術製品など付加価値の高い輸出に変化している。2015年に輸出された1ドルの商品のうち、(中国)国内の付加価値は70セント弱に達しており、2006年の約50セントから大幅に上昇した。国内付加価値の比率の向上は、輸出データに減少が見られるが、依然として成長に積極的に貢献していることを意味している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月27日