中国五鉱集団傘下の五鉱資源有限公司は28日、同社が保有するペルーのラスバンバス銅山が正式に銅生産を開始したと発表した。ラスバンバス銅山は中国の金属鉱業会社が買収した海外事業としては過去最大規模で、試験生産は予定通り完了している。経済日報が報じた。
ラスバンバス銅山プロジェクトの買収対価は合計で100億米ドルを上回り、中国の金属鉱業では過去最大規模の海外買収だ。同事業の成功は、中国の銅資源の安定確保が可能となるだけでなく、ペルー経済の発展と中国-南米の経済貿易関係の大きな推進力となる。
中国五鉱集団によると、第1回目の出荷となる銅精鉱1万トンは1月15日にペルーのマタラニ港から中国に向けて出発済み。今後数カ月は、生産量の増加が焦点となり、当初計画した1日当たりの選鉱処理量14万トンの早期実現を目指す。プロジェクトの推進で生産量が増加すれば、2016年にラスバンバス銅山プロジェクトで生産される銅精鉱中の銅含有量は25~30万トンに達する見込みだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月29日