オーストラリア・ニュージーランドで熱気球体験、ハワイでホエールウォッチング、「オペラ座の怪人」を見にロンドンへ、日帰りスキーツアーに韓国へ、――2016年申年の春節(旧正月)連休を前に、中国人観光客の海外旅行への意欲が盛り上がっている。
「携程旅行網」(以下「携程」)がまとめた「2016年春節連休期間の海外旅行動向報告」によると、2015年の春節連休中の中国人海外旅行者数は延べ518万2000人に上ったが、今年は600万人に迫る見込みだ。
中国人海外旅行者数が大幅増加している背景には、主にビザの発給要件緩和、航空便の増加、消費環境の改善などのプラス要因があり、これらが春節連休中の中国人観光客の海外旅行への関心を掻き立てている。中国では金銭的、時間的に余裕のある人が増えている上、旅行サイトが「春節大キャンペーン」を打ち出している。人気コースのツアー料金は例年の30%を下回るものもあり、観光客の旅行意欲を刺激している。