新車のボルボ、ビューイック、キャデラックのボンネットを開けても、一見して「Made in China」の表示は見られない。しかしこれらはアメリカへ輸出された最初の中国製自動車である。自動車業界において歴史的意義を持つ。米メディアが報じた。
米紙「ニューヨークタイムズ」のウェブ版1月29日付記事によると、スウェーデンのボルボは現在、中国の吉利自動車の傘下にあるブランドである。ボルボのS60 Inscriptionはすでに1000台以上輸出された。
キャデラックも1月に、フラッグシップ車でプラグインハイブリッドである新車、CT6を、デトロイトのハムトラムク工場で生産されるスタンダード版の補充として、中国から輸出すると発表した。
記事によると、中国製自動車の上陸は一部のアメリカ人を驚かせている。特に驚いているのは全米自動車労働組合(UAW)の指導者たちだ。彼らはGMが今年7月にビューイックEnvisionの販売を開始することに反対している。
しかし、これは早くから認められてきたことだ。いままで実現していなかっただけに過ぎない。これは2007年の状況と対照的だ。当時の中国自動車メーカーはアメリカのモーターショーに殺到した。そしてアメリカで販売店を開設することを大胆にも認めた。