しかし彼らの製品の多くが低価格車であり、かつ時代遅れで粗悪品だった。それどころか、安全性にすら疑問符が付くものだった。広州自動車が根気強く挑戦を続けてきたが、中国ブランドの自動車はアメリカ市場という大きな門を開けられずにいた。
その後、状況に変化が見られた。世界の自動車メーカーが中国の同業と合作し、ビューイックやBMWの国内生産がなされるようになった。これら高級車は世界中の人々が知るも
のだ。安全の代名詞であるボルボは、吉利の買収後も信頼されるブランドであり続けている。
記事によると、消費者にとって中国製自動車は依然として未知数である。しかし日本製の車も、その後のメキシコや韓国の車も、消費者に同様の思いがあったはずだ。
「現代自動車がアメリカに輸出し始めたころ、アメリカでどんな見方をされるのか意識していなかった。品質が低いというレッテルを現代ブランドに貼られかねなかった」とAutoWebを主催するマイケル・ハーレー氏は述べる。「現在、ボルボやGMといったブランドは知っている。彼らは、アメリカの消費者に世界一流の製品を提供しなければならないと考えている。それ以外の方法はない」。