中国国家能源局のまとめによると、2015年の中国風力発電設備新規導入量は3297万kWと過去最高を更新。中国の風力発電産業は力強い成長を維持した。送電網への系統連系を完了した発電設備容量は累計で1.29億kWで、中国の発電設備容量全体の8.6%を占めたほか、世界の風力発電設備容量全体の4分の1を占めた。
しかし国家能源局の責任者は、企業による風力発電設備の稼働停止、発電量の抑制という「棄風限電」の問題が深刻化していると指摘。全国的な電力需要の鈍化、送電網の容量不足や系統連系の問題、関連設備の建設の遅れなどを主因として挙げた。「国家気候変動対応計画(2014-2020年)」によると、中国は風力発電の送電網接続発電設備容量について2020年までに2億kWを目指す計画だ。「十三五」(第13次5カ年計画、2016-2020)期間中は年間2000万kW以上の送電が必要という計算になり、風力発電産業は今後も長期に渡り急成長が続く見込みだ。