中国人民銀行(中央銀行)は16日、2016年1月の中国の金融統計を発表した。
人民銀のデータによると、1月の人民元建て新規貸出額は2兆5100億元と、単月で過去最高となった。中でも企業向けと個人向けの中長期貸出がそれぞれ1兆9400億元、4783億元増えた。また、直接融資の状況を示す社会融資規模は3兆4200億元と、市場予想の2兆2000億元を大きく上回った。
交通銀行の連平チーフエコノミストは、「人民元建て貸出の大幅増、企業債発行などによる資金調達を反映する直接融資の大幅増は、実体経済を支える間接金融と直接金融がより活性化してきていることの表れだ」としている。