日本メディアは2月17日、高速鉄道の輸出をめぐって競う中国と日本が、航空機の輸出でも新たに競争を始めたと伝えた。16日に開幕したアジア最大規模のシンガポール航空ショーで、日本の三菱航空機は、 同社が開発した低燃費のMRJが受注を開始したと発表。一方の中国メーカーは、価格と政治力で市場開拓を目指す。
MRJは、三菱航空機が開発した日本初の国産ジェット旅客機。三菱航空機は、米国の飛行機リース会社、エアロリースからMRJを20機受注することで基本合意した。キャンセル可能分を含む受注数は日米を中心に427機に上る。新規受注は1年半ぶりとなった。
三菱航空機の森本浩通社長はシンガポールで開かれた記者会見で、「昨年11月に初飛行を行ってから、MRJは北米とアジア太平洋地区で高い関心を集めている」と自信を示した。
報道によると、経済成長の見通しが良好なアジア太平洋地区は、大手航空メーカー各社の主戦場だ。三菱航空機は、座席数100席以下の小型機の需要が、今後20年間で約1千機に上ると予測。今のところ日本以外のアジア諸国からの受注数は少ないが、森本社長は、「ライバル機より燃費が2割安い」と強調している。