価格競争は不可避?
香港ディズニーランドが赤字を計上する一方で、中国大陸部の上海ディズニーランドが6月16日に正式に開園する。
香港ディズニーランドの提携モデルと異なり、上海ディズニーランドは東京ディズニーランドの提携モデルを採用した。上海市政府は土地と圧倒的多数の建設資金を提供し、株主となっている(上海市政府に所属する企業が57%を保有)。日常管理は米国側のチームに委託し、毎年ウォルト・ディズニーにライセンス使用料と経営収入の一部を支払う。
上海ディズニーランドは二段階の入園料を設定した。平日は370元、ピーク期は499元。上海ディズニー側は、市場リサーチと分析に基づき入園料を設定していると発表した。リサーチの対象には、多くの中国の消費者、業界内の専門家、現地の監督管理部門などが含まれる。しかし趙氏は、この価格がテーマパーク間の価格競争を促すと考えている。
周知の通り、世界のディズニーランドは一定期間を置き、入園料を引き上げている。これは主に物価上昇や人件費高騰などが原因だが、ディズニーランドを開園しながら拡張工事を続けており、新エリアの建設とプロジェクトの開放により経営コストが膨らんでいるという原因もある。
しかし上海ディズニーランドの入園料は世界で最も安く設定されている。これはディズニーが米国本土で衰退期に入っており、海外プロジェクトの発展にも関わらず、ディズニーの2014年の来園者数がわずか1.3%しか増えなかったからだ。調査会社TEAAECOMのデータによると、2014年のテーマパーク世界トップ10のうち、華僑城の来園者数は6.3%増、長隆集団は59.9%増、宋城集団は103.6%増で、いずれもディズニーを大幅に上回った。後発者による激しい競争により、「世界のテーマパークの価格競争は不可避」と判断されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月26日