「海外資本はM&Aを繰り返す場合が多く、それは企業の長期的発展にマイナスとなる。ドイツ企業はこのようなやり方に大きな不安を抱いている。しかし中国企業は基本的にドイツ企業の既存の管理スタイルとスタッフを残すとともに、新たな市場の開拓を助けているため、全体として非常に成功していると言える」。また、「先ごろのドイツ企業への大規模な投資について、ドイツメディアも注目しているが、まだネガティブな報道は見ていない」という。
ドイツの「インダストリー4.0」と「中国製造2025」の今後の協力について、「ドイツ製」は厚い信望を維持するとともに、「中国製」の信望も徐々に高まる見込みだ。
事実、「ドイツ製」も最初から高い評価を得ていたわけではない。19世紀末のドイツ製品は、現在ほど精巧ではなく安価だったが、数十年に渡る研究開発を経て、製品の品質も向上した。今や世界で2700社以上あるという「隠れた優良企業」の半分を、ドイツ企業が占める。華為、聯想集団(レノボ)、中興通訊などの中国企業は海外で強固な基盤を築いており、「中国製造」は正しい成長への道を探し当てたといえる。今後は落ち着いて、一歩一歩前進して行けば良いのだ。