宅配業の草創期が終了へ
中国宅配業の「草創期」が終わると分析されている。専門家は、大手宅配業者の相次ぐ上場により、宅配業が分水嶺を迎えると予想している。企業は上場後に資本の支持を受け、利用者の需要を把握し、宅配サービスの質を高める。その一方で宅配業界では自然淘汰が発生し、大企業が中小企業を合併する競争が展開される。
コスト増に対応するため、一部の企業は宅配料金を引き上げている。一部の企業は宅配料金を据え置き、経営効率を高めることで、従来の宅配サービスを淘汰している。蘇寧は2時間内の速達サービスを提供しており、京東商城も昨年末に3時間内の速達サービスを2時間内に短縮した。
業界関係者は、価格競争、同時値上げ、配送時間の競争などは、宅配業界の競争が従来の荒削りな拡張から、付加価値の向上に移りつつあることを示していると判断した。
しかし別の専門家は、上場により企業の規範化と管理にかかるコストが拡大し、企業の収益力を損ねると分析した。また集団上場により、過剰生産能力が生じる可能性がある。そのため上場は、すべての宅配業者が現段階の問題を解決するための、最良の方法とは限らないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月1日