潜在力ある経路――モデル革新で活力集中
革新主体の持つエネルギーが「内因」だとすれば、国際世論は、「外因」となる革新経路と市場環境でも中国を見直しつつある。多くの海外メディアが特に注目しているのは、中国が、実験と失敗を許容・歓迎する「新たな段階」に入りつつあるということだ。
海外メディアは、中国がこの段階で、国際産業価値チェーンでの「世界の工場」という自らのポジションを脱却しつつあると見ている。ドイツの経済誌「ヴィルトシャフツヴォッヘ」ウェブ版には、「中国は世界の工場から革新基地へと発展しつつある。中国はもはや低賃金に依存する気はなく、新たな科学技術と新たな創意に希望を託している」とする記事が掲載された。この記事によると、中国経済の原動力はすでに工場や国有企業ではなく、消費と発展を続けるサービス業に変わっている。中国は今後数年、教育と科学研究への投資を拡大し、減税を通じて起業の負担を軽減するなどの取り組みを進めることとなる。
米国の隔週刊誌「フォーブス」ウェブ版の記事は、「インターネットやスマート機器、ソーシャルメディアは、中国の消費者の日常生活の中心となっている。これは革新者や企業家に大きなチャンスを与えている」と指摘している。