中国と日本は動かざる隣国であり、中国の日本への認識は今に始まったことではない。日本は中国が開国して最初に接触した「外国」であり、現在も中国市場の重要な地位を占めている日本企業は全て最も早い時期に中国に進出した外国企業だ。しかし、多くの同胞と共にパスポートを手に入国検査を通った時、突然中国人の日本への認識は始まったばかりだという感覚に襲われた。
実際、中国人がより遠い国まで足を運ぶようになり、そのペースが加速するにつれて、近隣という意義はすでに地理的概念で括られるものではなくなってきている。日本は影のように中国人や中国企業に寄り添い、世界各地に出現している。私が海外に駐在していた20数年あまりの間も実はこの影を振り切ることはできなかった。日本というのは常に無視することのできないテーマだからだ。
私はタイに3年ほど駐在したが、バンコク国際空港から市内に移動するたびに、二つの大きな広告パネルの前を通る。一つは中国のハイアールのもので「世界最大の家電サプライヤー」と書かれている。もう一つは日本の三菱で「タイの製造業発展をサポートします」と書かれている。この二つのキャッチコピーが中国とタイ、日本とタイの異なる関係と二社のタイにおける異なる地位を明確にしている。
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