戦後の日本は、大国の冷戦が続く中、アメリカとの同盟を利用し、次第に戦争の罪という重荷を捨て去り、国家イメージを変えていった。しかしそれにより中日両国は信頼のおける政治的基礎を構築することができなかった。
70年後、中国は日本を越えて、世界第2位の経済大国となった。一方の日本は弛まぬ努力を続け、アジアで良好な国家イメージを作り上げた。中国と日本の両国の経済格差は縮まるばかりだが、両国の国民の心理的な距離は益々開くばかりだ。中国人は日本人からかつての日本兵の影を追い払うことができず、日本人もまた巨大な中国という影に恐怖を覚えている。
この世界で、文化的にも最も共通点の多い国であるのに、どうしてこんなにも距離があるのだろうか?という点について、とても知りたいと思う。わずか5日間の訪問で、正確にこの「距離」を推し量ることはできないかもしれない。しかしここから私の「測量」の仕事はずっと続いていくだろう。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年4月20日
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