ただ、企業の設備投資への意向を示す指数が4月も引き続き改善する一方、向こう6カ月の経営活動に対する期待指数は横ばいしている。これについて賈院長は、「先行きに対し企業は依然としてやや慎重であり、継続的な政策支援が欠かせない」と指摘した。
賈院長は、「4月の指数の大幅上昇は製造業中小企業の力強い経営の回復を反映している。一方、先行きに対してはやや慎重な見通しを崩しておらず、政策支援や供給側構造改革の推進を期待している。また、非製造業中小企業の回復傾向も顕著になりつつあるが、中小企業や民営企業が抱えている資金調達問題の解消に向けて引き続き政策面で支援する必要がある。製造業、非製造業ともに企業の資金調達コストが小幅に上昇したことから、人民銀行による流動性緩和の必要性も出てきている。供給側構造改革の推進、関連政策・措置の実行にともない、底打ちした中国経済は中高速の成長を維持できる」と述べ、先行きに対してポジティブな見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月22日