北京順義の中国国際展覧センター周辺や、北京市内と首都国際空港を結ぶ高速道路で、見慣れないデザインをした車がよく見かけるようになった。その訳は近くに住む人ならだれもが知っている。4月25日に北京モーターショーが開幕を迎えた。
国内最大規模を誇る北京モーターショーは2年に1度開かれる。ここ数年、モーターショーに出展される車は「ハイテク感」を増している。外見も段々と「クルマ」に見えなくなってきた。こうした奇抜な乗り物を、自動車産業では「未来自動車」と呼ばれているそうだ。
半自動運転の研究開発に低価格帯メーカーも参入
米グーグルは3年前から自動運転技術の開発を進め、2年前ごろからは大手自動車メーカーの自動運転車が登場。16年北京モーターショーの開幕前、中国自主ブランドの自動運転技術もついに公開された。
長安汽車の自動運転車は6日間にわたり2000キロを走行し、北京に辿り着いた。一方、北京汽車はモーターショー館外に「自動運転試乗体験エリア」を設けると発表。ユーザはアプリで簡単に予約できる。
自動運転車は部品、整備などの面で成熟しつつある。センサーやレーダーといった装備は技術的にそれほど難しくはない。自動運転システムにはメーカーの技術統合力が示されている。一番の難関といえば、それは製品の信頼性だ。