ITと自動車企業の一体化
自動車のインターネット化が進む中、従来型の思考で自動車製品、業界、人材を論じるのは難しくなっている。自動車企業とハイテク企業の高度な融合が加速している。
一つのモデルはハイテク企業による自動車産業への参入。16年北京モーターショーの出展者リストに、なじみのない企業も多く名を連ねている。このような企業の出展は以前、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に限られていた。シリコンバレーに拠点を置くファラデー・フューチャーが披露したコンセプトカー「FFZERO1」はガラスルーフを採用。斬新なデザインが来場者を驚かせている。
横のつながりをみると、自動車産業は従来の産業チェーンにとどまらず、インターネット分野へ裾を広げている。自動車の進化は携帯端末と同じだ。事業モデルの転換を急いだ企業は時代の流れに乗り、転換が遅れた企業はやがて淘汰される。ビジネス界のリーダーらにも愛されていたブルーベリー携帯はスマート化に乗り遅れ、わずか数年間で衰退の道に転げ落ちた。