横琴の「制度革新プール」で起こりつつある「化学反応」

横琴の「制度革新プール」で起こりつつある「化学反応」。

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発信時間: 2016-04-27 13:17:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

市場化――政府権限の委譲で企業経営を活性化

横琴では今後、「証照分離」の企業登録が実行され、工商部門による営業許可証(「証」)と主管部門による経営許可証(「照」)が分離される。経営許可証などの行政審査認可は、商事主体登録の前提条件ではなくなり、企業の登録手続が簡素化され、手続の多さや難しさといった現象は過去のものとなる。

横琴工商局の尚平・副局長は、「この改革の実施を通じて、企業は営業許可証を受領してすぐに一般項目の経営を行うことができる。その他の行政許可を申請するか、いつ申請するかは、企業が実際の状況に応じて決められることとし、経営の自主権が企業に返される。政府と市場との関係を整理し、政府の機能を変換し、企業の主体的地位を強化するのに重要な意義を持っている」と説明する。

「証照分離」は、横琴の商事登録改革の深化であり、横琴による政府機能の転換推進の新たな成果でもある。広東自由貿易試験区総体方案によると、政府機能の転換の加速は重要な目標の一つとなる。横琴の試みにおいては、政府と市場との関係を処理することが、同事業の鍵を握ることとなる。

横琴はすでに、外国人投資のネガティブリスト管理制度を実施し、外国人投資の参入制限を緩和・撤廃し、開放度と透明度を高めている。ネガティブリスト以外の分野の外国人投資項目については報告制が取られている。

中山大学港澳珠三角(香港・マカオ・珠江デルタ)研究センターの張光南・副主任は、「以前のポジティブリスト管理は、企業が何をできるかを政府部門が決めるもので、企業はリストの中でしか選択ができなかった。ネガティブリストは、企業が何をできないかを説明するもので、リスト以外の事なら何でも試すことができ、政府の行政審査認可を経る必要がない。これは事実上、政府が自らの権力を制限し、市場と企業により大きな役割を発揮させ、以前の全能型政府から制限型政府への転換を進めるものだ」と語る。

ビジネス環境の改善は、企業の熱情を引き出している。横琴の登録企業数はこれまでに1万7481社に達し、月平均で1100社を超える伸びを示し、自由貿易区発足前の5倍に達している。企業登録資本の総額は8153億元を超えている。

市場と企業に対する政府部門の権限委譲は「放任」を意味してはいない。審査認可が重視される一方で監督管理が軽視されていた状況を転換し、事中と事後の監督管理を強化するものである。

例えば「証照分離」改革では、横琴は今後、「証照分離」の実施を土台とし、「参入に対する監督管理」「共同での監督管理」「信用に対する監督管理」「社会による監督」の4事業を重点として、「事中・事後の監督管理」という総合的で長期的なメカニズムの構築をはかる。

信用に対する監督管理は注目ポイントの一つだ。横琴は現在、納税者に対する信用分類管理を実施し、納税信用等級の評定を実行し、企業年報の公示や異常経営リスト管理、ブラックリスト総合監督管理制度の実施を進め、信用を裏切る企業の行為に対して各部門連携による懲戒を実行し、一つの違法行為が様々な面での制限につながる仕組みを構築している。

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