中には、デフレは決して百害あって一利なしというものではないとする見方もある。日本にとって喫緊の課題は、国民がかつての好景気の頃に貯め込んだ資産を維持することであり、物価の下落局面では預金の資産価値が上昇し、高齢者や固定収入のある層にとっては余裕をもった暮らしを送ることができる。みだりに量的緩和を運用し、政府支出を増やせば将来世代に大きな負担を残すだろうとしている。
野党民進党の岡田代表は先ごろ、メディアの取材に対し、日銀がマイナス金利を継続すれば、日本は「袋小路に入るだけ」と指摘。安倍政権の金融と財政に過度に依存した政策を批判し、「構造改革を疎かにしたアベノミクスに未来はない。暮らしは良くなっておらず、これ以上の期待はできない」と批判している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月18日