中国の新エネルギー自動車市場は、需要の急増と資金の支えで最も成長するセクターとなり、関連銘柄の株価上昇率が昨年以降の累計で約120%に達した。なかでも川上事業を手がけるリチウム資源銘柄のパフォーマンスに最も勢いがある。新エネルギー車の関連銘柄にも資金が投じられ、多くの上場企業が参入するホットセクターだ。複数回にわたる値上げでリチウム電池の価格も底上げされ、市場では原料不足となっている。
多くの企業が最近、相次いで新エネルギー電池産業に関する情報開示を行った。駱駝股份、富臨精工、徳威新材、南洋股份などの上場企業は、買収・合併、増資などを通じ、新エネルギー電池産業に参入すると発表。同時に、韓国のサムスンSDI、LG科学、SKなどの海外電池大手も中国市場への事業展開を加速している。
業界関係者は記者に対し、「新エネルギー自動車は非常に人気が高く、市場では購入者への納車が困難な状況も発生している。購入者は頭金や代金を払っても自動車を手にするまで長い時間がかかる。今年は、動力電池や電池材料が売れて電池市場が活況を呈し、ファンドによる投資が集中した。この現象は市場の需要が大き過ぎる一方、自動車電池の供給が不足していることが主因で、企業もこの分野へ殺到しているが、大規模な量産にはまだ時間がかかる」との見方を示した。