日本の外交学者のブログで12月29日、「列車から見る中国経済の奇跡」という文章を発表した。内容は以下の通り。
数日前、私は中韓関係に関する学術会議に参加するため上海にやってきた。翌日の朝、ある教授に会うため、南京に行こうと思った。南京は上海の西、300キロ余りのところにある。だがこの日、夜の歓迎会に間に合うように上海に戻らなければならなかった。今どきの中国人と同様、私も高速鉄道に乗ることにした。南京まで1時間あまり。それからすぐ地下鉄に乗り換え、ほどなく教授が働く大学に到着した。私たちは地下鉄駅から数分のレストランで昼食をとった。帰りにかかった時間もほぼ同じで、居眠りをしたり、短編映像を観たり、パソコンで少し仕事をしたりしているうちに上海に到着した。歓迎会が始まる数時間前である。
10年前なら通常、上海から南京まで列車で4時間以上かかった。2005年以前は、1日で両都市間を往復し、夜の宴会に間に合うなど不可能だった。
20年前、私の大学がある都市から武漢まで半日はかかった。現在は3時間以内で到着できる。当時の私にとってそれでも幸運なことだった。なぜなら私の同級生は鈍行列車を、立ちながら4日近く乗り、その後にバスに乗って西北地方の実家に帰っていたのだから。