中国の鉄道網の発展は中国の発展速度を象徴している。この25年間で歴史的改革を成し遂げた中国の国歌鉄道システムはすっかり現代化した。たとえば2012年、中国はロシアが成し遂げた鉄道網最長記録を塗り替えている。現在、中国は世界で最も長く、最も先進的な高速鉄道網を有する。2015年末までに1.9万キロに達する見込みだ。航空機市場が急速に拡大しているとはいえ、多くの中国人にとって鉄道システムは依然として最もポピュラーな交通手段である。
予想外なことに、中国高速鉄道は海外にも進出した。中国の技術と装備はロシアやタイ、インドネシアなどの国に輸出されるなど、海外の高速鉄道プロジェクトに参与している。「一帯一路」構想やアジアインフラ投資銀行(AIIB)の発足が、国家間の高速鉄道の広がりを推進していることがうかがわれる。
注目すべきは、アジア内外で金融危機が頻発しているにもかかわらず「アジア金融投資銀行」を作っていないことである。中国はアメリカが率いる金融システムに対して覇権を挑もうとしているのではなく、むしろ彼らの得意な道において高度成長したいと考えているのだ。北京は自分の足りない所と望む所を良く理解している。
今後30年、中国の発展スピードはどうなるのだろうか。少なくとも列車は速くなるだろう。高速鉄道は2016年、より多くの記録を更新するだろう。あるスウェーデンの観光客が中国で撮影した映像がYouTubeにアップされた。時速300キロで走る列車の窓に置かれたコインがまったく動かない映像である。これは中国の発展を示す最も良い証拠だ。経済強国が世界に出ていこうとしている。活力に満ちた社会が国内改革を果たそうとしている。中国は今後30年も持続的に発展する方法を探そうとしている。高速鉄道のように、安全かつ安定した発展方法を。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月25日