中国国内のテレビ市場で新技術の競争が始まっている。今回はOLED(有機発光ダイオード)だ。中国政府当局は先ごろ、「製造業の高度化改造重大プロジェクトの実施に関する通知」を発表し、AMOLDE(アクティブマトリクス式有機発光ダイオード)などの新世代ディスプレイ量産技術の発展に重点を置き、高世代生産ラインを建設する方針を示した。
ある機関の予測によると、2020年にAMOLED市場の規模は670億米ドルに上り、それまでの年間成長率は45%を超える見込み。巨大な市場の余地を目の前にして、TCL、創維(スカイワース)、康佳(コンカ)などの中国国内テレビメーカーは、OLED事業に着手。創維、康佳はすでに国産OLEDテレビを発売し、TCLも印刷方式OLEDディスプレイ技術を導入した。