アジアインフラ投資銀行の金立群・初代総裁が17日、北京市内で就任後初の記者会見を行った。同行の監督管理メカニズム、決済通貨、プロジェクト準備特別基金、参加国受け入れなどに関する問題について答えた。金氏は16日の設立総会で総裁に選ばれたばかり。
「5年間の任期の最初にやるべきは、健全規範的なガバナンスを構築し、プロフェッショナルで効率のよいクリーンな銀行を作ること」「『有能、クリーン、グリーン』という基本的価値観を堅持し、総会と管理層の職責を明確に区分するとともに、先進的なガバナンス理念を有した新型の多国間金融機関を作り上げ、この5年間、最高基準に基づき、透明・公開・独立・説明責任を遵守した業務運営を行っていく」と語った。
今後の業務運営と決済通貨については「多国間金融機関として、現行の国際金融システムを考慮し、使用言語は英語とし、ドルを決済通貨とする。ただし、国際市場から資金調達をする際は、ドル・ユーロ・人民元・その他の通貨建ての通貨も調達する。銀行から融資はドル建てとし、第1回は今年の半ばに行われる見込みである」と説明。
人材の募集に関しては「専門職の採用に当たっては、厳格な採用原則と手続きを定めている。かつ完全に透明である。世界各国から、採用基準に合致し、銀行の発展に貢献できる人材の応募を歓迎したい」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月25日