中国の大都市35個が、40%の温室ガスを排出している。これを持続可能なものに変えることが、中国全体の気候変動戦略のカギである。気候変動パリ会議が開催される前、中国は「新型の都市化(優れたシステムと空間配置を持つ都市)」の実施を約束した。全体の都市計画、建設、管理の過程において、二酸化炭素を低減させるコンセプトを取り入れる。
2030年までに中国の都市人口は10億人に達すると予測されている。そのため中国は、都市化の過程で「新型の都市化」を作る大きな機会を持つ。中国の都市を、最も省エネで大量のエネルギー消費を必要としない居住地にすることができるのである。 20年前から中国は、都市の持続可能性について実験を続けてきた。都市住宅開発地の緑化プロジェクトや、環境保護部による県・市・省レベルのエコ計画、低二酸化炭素の試験エリアプロジェクトなど、様々な措置を採ってきた。
しかし、多くのエコ都市では目標を達成できていないのが現状である。中国第一のエコ都市と呼ばれた東灘は、腐敗や資金の問題で失敗して話題になった。同様の問題で、大型エコ都市プロジェクトである曹妃甸も苦しんでいる。 現状のエコ都市は持続可能な発展の模範にはなっていないが、中国の都市での様々な成功体験は広く知られるべきである。