横琴出入境ポイントで24日、珠海とマカオの陸路出入境ポイントでの乗用車の検査結果の参考・相互認証の業務モデルが開始された。拱北税関とマカオ税関は同日午前、これに関する共同記者会見を行った。両地のナンバープレートを両方つけた乗用車はこのモデルの運用開始で、片方の税関で検査を受け、スタンプを一つ受けるだけでよくなる。2回検査を受ける必要はない。
乗用車は1回の検査でパス
横琴チェックポイントの出境車線では24日午前11時頃、広東とマカオの両方のナンバープレートを付けた自動車を横琴税関の当番職員が車両検査設備で検査し、異常がないことを確認し、「マカオ往来自動車出入境査証簿」に「已機験」(車両検査済み)のスタンプを押して通過させた。新たな通関便利化措置を受けて出境した最初の車両となった。マカオ税関はこの結果を参考として認証するため、この車両は、マカオ入境では車体の再検査を受ける必要がなくなる。
横琴チェックポイントは、チェックポイントの検査体制革新の重点対象の一つとなっている。2015年7月には全国に先駆け、旅客検査での税関と検疫の協力を開始した。「同一のX線検査機と検査台を使用し(「一機一台」)、共同で検査し、処理は別々に行う」という業務モデルを取ることで、旅客の通関効率は30%高まった。今回の乗用車の検査結果の参考・相互認証モデルの実施は、横琴チェックポイント全体の通関効率の全面的な向上を意味している。
単一ナンバープレート車両の通関にも道開く
拱北税関所属の横琴税関の呉義栄・関長によると、乗用車の検査結果の参考・相互認証は、珠海・マカオのチェックポイントの検査体制革新の新たな起点となる。広東・マカオの通関事務協力の促進や両地のチェックポイントの疎通・協調の強化、広東・マカオのチェックポイントの連絡協力体制の整備、広東・マカオの人員や貿易の往来の促進などでの新たなブレークスルーとなる。横琴の特色を備え、世界と歩調を合わせた検査体制と通関モデルの構築や横琴自由貿易エリアの建設支援で踏み出された新たな一歩と言える。
マカオ税関チェックポイント監察庁の黄偉文・代理庁長によると、マカオ税関と大陸部の税関はこれまでも長期にわたって実務協力を行ってきた。とりわけ拱北税関とは、監督管理の相互認証や取り締まりの相互支援、情報交換などの面で緊密に協力してきた。2009年には、大陸部とマカオの税関の陸路チェックポイントにおける検査結果の参考・相互認証が始動され、積極的な成果を収めてきた。陸路チェックポイントの乗用車検査結果の参考・相互認証が今回始まったことで、珠海・マカオのチェックポイントの通関効率はさらに高まり、将来のマカオの単一ナンバープレート車両の検査結果の参考・相互認証にも政策革新の余地が残された。
拱北税関の統計によると、2016年4月、横琴チェックポイントの出入境乗用車は1日平均延べ約1920台で、1日平均約100台の抜き取り検査が行われた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月27日