昨年世界を騒がせたフォルクスワーゲンの排ガス不正問題も事後処理の段階に入った。しかし世界の自動車産業はまだ安定を取り戻せていない。最近も日本の三菱自動車とフランスのシトロエンが調査を求められている。
また騙された
フォルクスワーゲンの排ガス不正事件が明るみに出たとき、各業界は騒然とし、信じられない思いだった。それから1年も経たずに三菱自動車のスキャンダルが明らかになり、消費者は「また騙された!」と叫ぶことになった。
三菱自動車の相川哲郎社長はこの日、同社の小型車4車種の燃費効率試験に違法操作をして燃費を良く見せたことを認めた。対象は62万5000台に上る。
さらに驚くべきことに、同社のデータ偽造は25年にわたって続けられてきたことも明らかになった。