2016年のG20サミットは、9月4-5日の日程で杭州市で開かれる。中国外交部の王毅部長は26日のメディア向けブリーフィングで、「G20サミット・中国の年」は進展著しいとし、事前準備は大詰めの段階を迎えていると指摘。「杭州サミットを通じて、世界経済が直面する試練と課題に注目し、各国との対策立案に向け、中国の知恵を以て貢献したい」と述べた。
「中国政府も杭州市もすでに準備ができている」。王毅外交部長は、「G20サミット・中国の年」の準備期間は半分以上終わり、進展著しいと説明する。中国側が設定したサミットのテーマと重点議題は各方面から広く支持されており、成果目標の枠組みもほぼ出来上がった。主要イベントについても会場手配などが順調に行われ、準備作業は大詰めの段階を迎えている。サミットまでの100日で、コーディネーター会議、金融財政関連会議、専門部長会議、関連イベントなどが行われ、共通認識の拡大と成果の基盤固めを目指す。
王毅部長は、「中国側は、イノベーションと改革から生まれる新たな原動力の掘り起こしを進め、力強く、持続可能で、均衡ある成長を目指す」と指摘。世界経済のリスクと不透明要素については、経済秩序の整備を進め、金融の安定維持を図る。貿易投資の低迷と保護主義の台頭については、2つの成長エンジンの力を発揮させ、開放型の世界経済の枠組みを構築する。経済成長の根深い格差問題については、G20が世界をリードし、持続可能な発展に向け協力を進めるとしている。