第13回上海デリバティブ市場フォーラムが25~26日に上海国際会議センターで開催された。フォーラムに出席した中国証券監督管理委員会(証監会)の方星海・副主席は挨拶で、商品先物市場の対外開放を推進し、海外投資家による先物投資への規制緩和を進めていく方針を示した。
方副主席は、「多くのグローバル企業が中国で現物の貿易や経営活動を展開している。リスクヘッジの手段として中国先物市場を活用する需要が年々高まっている。中国企業が海外でヘッジ取引を行っていると同様に、中国の先物市場もこうした企業に開放すべき。中国経済が世界経済に与える影響が深まるにつれ、中国の先物市場に参加したいグルーバル金融市場の投資家も増えている」と指摘した。その上、特定の商品に限定するかたちで、海外投資家による先物投資への規制を徐々に緩和するとの考えを明らかにした。原油、鉄鉱石、天然ゴムといった国際化が比較的に進んでいる商品からスタートし、段階的に投資対象を拡大するという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月27日