中国財政部は26日、ロンドンで総額30億元の人民元建て国債を発行した。香港以外のオフショア市場で人民元建て国債の発行はこれが初めて。
中国銀行とHSBCが共同で主幹事を務める。国債の償還期間は3年、表面利率は3.28%。利回りは流通市場のオフショア国債、国内の同期間国債を上回っている。
今回の起債について、中国財政部金融司の孫暁霞・司長は「習近平・国家主席が昨年10月に英国を公式訪問する際に達成した共通認識を実行し、金融分野で中英両国が協力を深める重要な成果だ」とコメントしている。
また、「ロンドンでの人民元建て国債の発行は、中国経済の安定かつ良好な発展が下支えとなる。人民元グローバル化に向けた重要な一環で、ロンドンの人民元オフショア市場の発展を推進する上でも重要な意義を持つ」と指摘した。