ただ、自動車企業への影響や消費者の懸念を緩和するため、工信部は『新エネ自動車生産企業及び製品の市場参入管理規則』の改定に着手している。すでに販売中の車種への規制を緩め、1年の猶予期間が設けられる見通しだ。
なぜ国内の自動車企業が海外メーカーの電池を好むのか。国軒高科の方建華・総経理は取材に対し、原因が多岐にわたるとの見方を示した。「製造工程をみると、日本、韓国メーカーの電池は確かに国産品より優れている。それに、日本や韓国企業は宣伝が上手い。製品の管理が行き届き、マーケティング戦略も奏功している」と分析。その上、「新エネ車産業は新しい産業として、監督管理が不可欠だ」と、方総経理は指摘した。
民間団体「中国電気自動車百人会」のメンバーで、重慶長安新能源汽車有限公司の任勇・総経理が『証券日報』の取材に応じた際にも同様の見解を示した。「電池の単体テストなら、国産品のほうが外国製より品質が良い場合もある。しかし、車で使う場合は外国製が良い。外国製は一致性が高い。ここが一番のポイントになる」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月30日