中国を訪問中の欧州投資銀行(EIB)のホイヤー総裁は30日、アジアインフラ投資銀行(AIIB)との協力枠組み文書に調印したとし、これにより両者のより高度な協力関係の実現を目指すと述べた。
AIIBは公式サイトで30日、2つの国際金融機関が協力拡大で合意したと発表。戦略的に重要な意義のあるプロジェクトへの投資を支援し、協調融資を推進、関連諸国の協力強化につなげるとしている。
欧州連合(EU)の駐中国代表部はその後のニュース速報で、ホイヤー総裁の発言を引用し、「国際金融機関は、重要なインフラ整備、雇用機会創出と生活水準向上などに関する投資で重要な役割を果たす。EIBとAIIBという既存の国際金融機関の実りある提携は、より豊かな成果にもつながり、非常に喜ばしい」と伝えた。ホイヤー総裁はまた、金立群総裁をはじめとするAIIBとの共同作業に期待感を示した。「気候変動対策や、交通システム整備、給水事業など、1つの金融機関が単独で解決できない問題について、我々は連携協力して取り組んでいく」としている。