ホイヤー総裁は5日間の日程で中国を公式訪問している。今回の訪問の重点は、気候変動対策での中国との協力強化だ。EIBは気候変動対策関連で世界最大規模の投融資を行っており、グリーン・ボンド(気候変動対策を目的とする事業活動に資金使途を限定した債券)の発行でも世界をリードしている。
AIIBの金立群総裁は、「EIBとの協力合意は非常に喜ばしい」とし、「AIIBは世界全体の巨大なインフラ投資需要をカバーするうえで、強力なパートナーを得たことを示す」と述べた。また、「AIIB設立の目的は地域の協力促進とパートナーシップの構築、開発に関わる難題の解決」だと指摘。EIBは強力なパートナーだとし、「共に努力し、世界経済をめぐる複雑な環境で安定した力を発揮し、持続的かつ積極的な発展の成果を収めたい」と述べた。