農業の供給側構造改革に中国政府の指導部が高い関心を示している。改革の推進に向け、複数回にわたって指示を打ち出し、現代農業、農民収入、社会主義新農村の建設を重視するよう求めてきた。
農業の発展と食糧安全保障は国民生活、国民経済の根幹に関わる。経済発展と生活水準の向上にともない、農業の発展において様々な課題や矛盾が浮上。その解消には、供給側構造改革を通じ、効率と競争力を向上させることが不可欠だ。
昨年末に開かれた中央農村会議では農業の発展が直面している矛盾や困難を供給側の視点から解析し、「処方箋」を出している。
会議では、改革の目標として、「農業供給側構造改革に力を入れ、農業供給システムの質と効率を向上させる。数量が十分な上、品種と質も消費者ニーズに合致する農産物の供給を目指す。合理的な構造を持ち、保障が確保されている農産物の有効供給体制を構築する」ことを挙げている。
農業改革の本質は何なのか。上記の文書や、指導部の発言を踏まえると、農業供給側構造改革の中核は構造調整であることが分かる。