「スピードが上がれば高速鉄道の車輪と線路の摩耗も大きくなり、列車の耐久性に対する要求も高まる。つまり、コストが拡大し、同じことは運賃や旅客輸送量にも言えるため、経済的には合理性が無い」と指摘。一方で、最高スピードの引き上げが旅客輸送量の増加や運賃の見直しにつながるのであれば、検討の余地はあるとしている。
中国鉄路総公司の盛光祖総経理は今年の「両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)」の開催期間中にメディア取材に応じ、技術、装備、管理面から時速350キロは問題ないが、時速を50キロ上げるとコストが3分の1ほど増え、電力料金の増加、部品摩損の加速、維持・修理コストの拡大につながると説明。現行の最高時速310キロは中国の国情に合っており、効率も比較的良いと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月12日