インドがアジア第2の経済国として「インドインダストリー」の政策を打ち出してから、「中国製造」との関係をめぐる各種の激論が起こっている。「インドインダストリー」と「中国製造」がぶつかるなか、両者はどのように位置づけるべきなのか?
第4回中国-南アジア博覧会(南博会)第24回中国昆明輸出入商品交易会で、インド館は96カ所の展示スペースを設け、「インドインダストリー」のイメージと魅力をアピールした。取材に応じた企業担当者は、「インドインダストリー」について、コストなどのアドバンテージが急速に目立ってきていると話した。一方で「中国製造」の品質も上がっており、「中国製造」と「インドインダストリー」はそれぞれの特徴を発揮し、ウインウインの協力関係が出来つつある。
インド館のメインブースに掲示されたポスターが人目を惹く。ポスターは背景が赤色で、製造業のシンボルとなる歯車をまとった雄ライオンが走り、ライオンの体には「Make in India」と併せて中国語で「インド製造進行中」と書かれ、インドが「インドインダストリー」で製造業強国を目指す野心を示す。
インドのモディ首相は2014年9月26日に「インドインダストリー」の新政策を発表。労働法と税制の改革、審査手続きの簡略化、各界からの投資振興、就業拡大、自然資源と人的資本の充実を図り、アジア第3の経済国として新たな製造大国の創造を目指す方針を示した。