こうした情況のなか、中国のテレビメーカーが成長に向けて選べる方法は、国内同業者からのシェア奪取か海外市場への進出の2つしかなく、大多数のテレビ大手は後者を選択した。例えば、TCLはエジプト最大の家電メーカーELARABY(エルアラビ)とエジプトに液晶テレビ工場を、ポーランドで中国企業として最大の製造拠点となるTCLポーランド工場を建設。創維集団(スカイワース)は東芝のインドネシア工場を買収し、海信集団(ハイセンス)はシャープの北米事業を買い取った。
「ファミリーブランド中欧鉄道ポーランド/欧州到達セレモニー」でTCLグループの董事長とCEOを務める李東生氏は、TCLが「一帯一路」の国家戦略にもとづいて現地市場に根を張り、ローカライゼーションの加速と現地適応の時間的コスト短縮を図る方針を示した。向こう3年以内にTCLグループの海外売上高を全体の50%に引き上げる。また、ここ3カ月の間に「中欧鉄道」を利用してコンテナ400個分の電子部品をポーランドへ送ったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月23日