円高がアベノミクスの頭痛の種に

円高がアベノミクスの頭痛の種に。

タグ: アベノミクス

発信時間: 2016-06-23 15:52:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の麻生太郎財務相は先ごろ、「一方的で、投機的かつ急激な円高を懸念」しており、為替市場の動向を注視していくと述べた。

「アベノミクス」の主な狙いの1つは円安誘導を通じた日本経済の底上げだ。円安基調を持続させるために、日本政府は2011年11月から為替介入を実施したが、今や進退窮まるといった格好だ。

2016年に入ってから、「アベノミクス」は大きな苦境に立たされた。先ず、消費税引き上げによるインフレ効果は一時的な現象に終わり、日本のCPI上昇率は0%付近に戻った。次に、日銀の金融緩和策が手詰まりとなり、マイナス金利が市場の混乱させ、銀行への圧力となった。マイナス金利については、日本政府内部でも意見が分かれる。また、ユーロとは異なり、日本円は安全資産とみなされているため、市場の混乱時にはリスク回避による円高が発生しやすい。結局、日銀は名目上のマイナス金利の引き下げを継続できないうえ、インフレ率の低下で実質金利が上昇し、円高を招いているということだ。

もし日銀が金利を引き下げ、マイナス金利が市場の混乱を誘発させれば、安全資産とされる日本円は値上がりする。日銀が金利を引き下げなければ、金利平価説の観点から見て円安基調はすでに終了、日本円はむしろ上昇する。さらに面倒なのは、これまで日銀の金融緩和措置に対する市場の期待が強すぎたうえ、米国の利上げ観測も根強く、日本円はかなり過小評価されていたため、その反動が円高圧力となって跳ね返っていることだ。

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