発改委投資司の韓志峰副司長は、民間投資の内訳で製造業が占める割合が比較的大きいものの、現状では国内の生産過剰が厳しい上に、海外でも経済減速や貿易保護が数多く起こり、国際需要が良くないため、民営企業が国内・海外の経済環境の変化に応じて経営戦略と投資プロセスを調整したと分析。また、モデル転換・高度化が進むなか、規模が比較的小さく、技術蓄積とイノベーション能力が不足する一部の民営企業が現段階の成長に適応することは困難で、将来の投資の方向性を選択しづらいことから投資ペースを落としたとみている。
また、2015年以降の経済減速で銀行の不良債権比率の上昇が目立つと指摘。リスクコントロールを強化するため、2016年に入ってから一部の銀行が中小企業向け貸出を縮小し、企業の資質、投資方針、信用度に対する要求を厳しくしたことも民間投資を減速させたとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月6日