趙旭さん(女性)は本業の不動産仲介業のかたわら、空いた時間で日本の薬や化粧品を販売し、1ヶ月に5000元近くを稼いでいる。結構いいアルバイトだ。必要なのはスマホとインターネットと微信(ウィーチャット)だけ。27歳のこの北京のお嬢さんは「売る相手が友だちやその友だちだから、タオバオで見知らぬ人に売るよりずっと安心」と話す。シンガポール紙のストレーツ・タイムズ(5日付け)が「インターネットで副業がより簡単に(中国)」という記事の中で紹介した。
インターネット経済の出現によって、趙さんのようなネットの達人が簡単なモバイル操作で臨時収入を得られるようになった。現在中国経済はモデルチェンジの過程にあり、投資・輸出主導の成長モデルから、サービス業主体の内需経済へと移行しつつある。そうした中、インターネットとりわけモバイルネットによって先の仕事やビジネスチャンスが生み出されている。
ある人材関連会社によると、中国人10人のうち4人が副業を持っているという。内容は従来型の小売や清掃などのほか、ネットで店舗を開いたり、ネット配車のドライバーをやる人が目立っている。