中国国家エネルギー局は「太陽エネルギー利用の第13次5カ年計画(意見募集稿)」で、分散式太陽光発電を全面的に推進する方針を示した。大型工業パーク、経済開発区、公共施設、住宅などを中心に屋上分散式太陽光発電システムの構築を重点的に進め、条件を満たす農業施設や遊休地、空き地などの大規模利用を拡大し、太陽光発電と建築の一体化も徐々に進める。2020年の分散式太陽光発電容量は累計7000万キロワットを目指す。
政策などに加え、中国の太陽光発電産業が次第に成熟したことによる発電コストの継続的な低下が、分散式太陽光プロジェクトの市場化を加速している。
上海新エネルギー産業協会の朱元昊会長は、10数年にわたる高成長を経て中国が世界最大の太陽光発電製品の生産国、太陽光発電応用国となった上、太陽光発電の資本と技術の輸出大国にもなったと指摘。産業の成熟に伴って中国の太陽光発電コストは年々下がり、なかでも太陽電池モジュールの価格は10年前の1ワットあたり4米ドルから0.5米ドルに低下。今後は1元まで引き下げることが目標になると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月12日