第2回中国・ASEAN生産能力協力ハイレベルフォーラムが先ごろ、インドネシアのジャカルタで開かれた。「経済日報」は中国・ASEANの経済の融合的発展と生産能力協力などについて、中国駐ASEAN大使の徐歩氏に独占取材を行った。
今年は中国とASEANの対話関係が構築されてから25周年にあたる。徐歩大使は、「中国とASEANの協力は各分野で大きな成果を上げ、各レベルでの対話メカニズムも日増しに成熟している。中国はASEANにとって7年連続で最大の貿易相手国、ASEANは中国にとって4年連続で第3の貿易相手国・地域となっている。中国とASEANは農業、IT、人材開発、投資、メコン川流域開発、交通、エネルギー、文化、観光、公共衛生、環境など11の重点分野で実務協力を行ってきた」と述べた。
徐歩大使は、「中国とASEANの生産能力の協力高度化が当面の重点課題」だとの認識を示し、次のように指摘した。
第1に、双方が新たなステップに成長するには新たな原動力が必要だ。ASEANは昨年末にASEAN共同体を設立し、6億人の巨大市場建設を目標とするにとどまらず、貨物、投資、サービス、人材が自由に行き来することができる一大生産基地の構築を目指している。一方で、中国はすでに世界第2の経済大国、最大の貿易国となっている。双方がそれぞれの目標を実現するには、旧来の考え方の打破、新たなチャネルの構築、新天地の開拓が必要だ。