第2に、双方の生産能力の協力は相互利益をもたらす。ASEANの工業化と都市化にはインフラ整備、資金技術の導入、強大な生産能力が必要となる。中国は工業化が成熟期に入っており、大規模な強い産業と豊富な資本、高水準の技術を有するため、ASEANとの生産能力の協力では優位性が高い。双方の生産能力の協力は、ASEANのインフラや資金面での阻害要因を取り除き、経済成長への好機となる。
第3に、双方の生産能力の協力はすでに基盤が整っている。中国企業はASEAN諸国で23件の海外経済貿易協力に関する投資プロジェクトを展開している。このほか中国とASEANは交通相会合や相互接続協力委員会などを通じて、インフラ協力や、工業団地、高速鉄道などの協力で大きな成果を上げている。中国が中心となって設立したAIIB、シルクロード基金、各種の融資などが双方の協力を資金面で下支えする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月19日