この半年間に全世界で起きた地政・政治的変化の複雑性は予想をはるかに超えるものであった。英国のEU離脱とそれに続く影響、米大統領選、欧州のテロ事件など、これらは世界経済の成長トレンドに多重的な不確実を与えるものばかりであった。しかしそうした環境の中で、中国は経済転換に力を入れ、これらの問題をはねのける形で成長を維持している。GDP成長率6.7%、新規雇用者数717万人、さらに31の大中都市で失業率が低下するなど、経済が合理的な範囲で推移している。また消費の貢献率が73.4%に高まり、第三次産業の比率が54.1%まで拡大、GDP1万元あたりのエネルギー消費が5.2%減少するなど、経済構造の最適化も続いている。
7月22日に北京で開催された「1+6円卓対話」の席上、世界銀行のキム総裁は「中国は、都市化の推進・先進製造業の発展・中所得層の拡大などの点で抜きんでた成果を得ただけでなく、大衆創業・万衆創新といった創業推進活動によってその競争力をより一段と強めようとしている」と指摘した。「中国の素晴らしい経済成長はマイルストーン的な意味合いを有している」とラガルド専務理事。「より重要なことは、中国の意気込みにあふれた改革過程、改革推進の強い決意が、全世界に非常に大きな印象を残しているということである」と同理事は語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月29日