2016年の20カ国・地域(G20)首脳会議が9月4日から5日にかけて浙江省杭州市で開かれる。昨年12月1日にG20議長国となった中国はこれまでに3度のコーディネーター会議、3度の財務大臣・中央銀行総裁会議、複数回にわたる専門大臣会議を開催した。各会議で重要な成果を上げ、サミットで議論を交わす準備を整えた。
第3回コーディネーター会議は杭州サミットの準備に向けたラストスパートに入る段階で開かれたカギとなる会議で、成果目標を定め、サミットの成功を確かなものにする重要な意義を持った。同会議では、杭州サミットのスケジュールなどの段取りを伝え、首脳コミュニケの基本的枠組みと要素のコンセンサスを得て、サミットの成果目標に関する突っ込んだ意見交換を行った。
現時点で各国が基本的に確認している内容は以下の通り。G20のイノベーション成長青図とイノベーション行動計画、新工業革命行動計画とデジタル経済成長での協力イニシアティブ。G20指導層の反腐敗・追及取立の原則、中国での反腐敗・追及取立研究センター設立の同意。G20貿易・投資システム構築の強化と貿易保護主義への共同反対。成長テーマと発展途上国の需要に注目し、G20の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実施とアフリカ及び後発発展途上国の工業化イニシアティブの支持。
構造改革のトップダウン設計が発表されたことは、財務大臣・中央銀行総裁会議の最も重要な成果の一つで、構造改革の9大優先分野と指導原則48条が定められた。これはG20が最も重視する改革分野と原則の「最大公約数」を出したもので、経済の強固で持続可能な均衡成長の実現につながる。