中国の後押しでG20は、インフラ投資の促進、世界の総需要拡大、中・長期の経済成長基盤を築く方針をまとめた。各国は「世界インフラ連結提携イニシアティブ」を承認し、民間部門によるインフラ投資を奨励する。
中国は今年G20議長国となってから、数年にわたり停滞していた国際金融枠組み作業チームを再開。新興国が国際金融システムに食い込んで大きな機能を発揮することを軸に、国際経済ガバナンス改革を進めている。
貿易大臣会議ではG20の歴史で初となる貿易大臣声明を発表した。地域貿易協定の透明度向上と、多国間での規則一致を図ることで同意し、「G20世界投資指導原則」をまとまめ、世界の投資政策の協調を強化するための歴史的な貢献を果たした。
エネルギー大臣会議では「2016年G20エネルギー大臣会議北京コミュニケ」をまとめた。メンバー国が再生可能エネルギー発展戦略と行動計画を定めることを奨励し、再生可能エネルギー投資を促進することで、世界のエネルギー構造に占める再生可能エネルギーの割合の大幅な上昇を目指す。
現時点で中国が設定したサミットのテーマと重点議題は各国に広く支持され、サミットの成果目標の骨格と土台が基本的に出来上がった。主要活動の段取りが全て終わり、会場建設なども順調に進むなか、中国は現在、今回のサミットを成功させるための最終的な準備作業を行っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月2日